表札にピッタリ!手彫り風加工をレーザーカッターで再現【ものづくり相談、レーザーカッター、スタッフ自主制作】
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オリジナル素材を使った表札を作りたい
ライター:横山恵伍
きっかけは当店スタッフ藤本が、家を建てたお知り合いから屋久島の材料を使った表札を作ってみたいという相談を受けたことでした。
当時、レーザーカッターを用いて表札っぽい彫り方を再現するべく試行錯誤を重ねていたそうですが、その後表札に使えそうな加工方法を記載しているサイトを見つけたと藤本から共有がありました。
平面的な加工が基本のレーザーカッターで、まるで職人が手で掘ったような立体感のある加工が表現できるのだろうか、興味を持ったわたくし横山が今回その加工を実践してみました。
表札に人気な「かまぼこ彫り」
今回再現したのは、「かまぼこ彫り」という手法になります。文字の断面が山なりになっており、その名の通りかまぼこのように見えることからこのように呼ばれています。文字が立体的に見えることで、木製の看板などへ文字を彫る場合に人気の手法となってるそうです。
藤本が再現しようとしていた加工もこのかまぼこ彫りになります。
以下のサイトを参考にさせていただき、KMGにあるレーザーカッター(torotec speedy 100)を用いて、端材を使って加工を試すことにしました。
Illustratorを用いたグラデーションデータの作成
白黒のグラデーションがついたデータを用いることで、かまぼこ彫りをレーザーカッターで再現します。
黒いところは強いパワーで、白に近づくほど弱いパワーで表面に彫刻加工を行い、彫りの深さに差を作ることで、山なりな断面を作ることができるという寸法です。
今回参考にさせていたいた記事ではIllustratorの機能を使ってこれを実現しています。
ずらした位置に同じ図形をコピーすることができるオフセットと、2つ以上のオブジェクトを滑らかに変化させるブレンドという機能を用いると、テキストの内側に向かって少しずつ薄くなっていくようなデータを作ることができました。
実際に加工してみた
ここまで来ればあとはレーザーカッターを動かすだけです。素材はMDFの端材、手のひらサイズで彫刻加工のパワーを変えた2種類で試してみました。
文字の枠線をよく見ると中心に向かって少しづつ山なりになっているのがお分かりでしょうか。(写真だと見づらいかもしれません)
普段の加工とは一味違い、文字に立体感が生まれました。
端材に関しては無料で利用いただけるように備えております。こんな加工を試してみたい!といった要望がございましたらお気軽にKMGまでお越しください。
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