【自作・機材導入】3Dプリンタを組み立ててみよう【Original Prusa MINI+ Semi-assembled 3D Printer】
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ライター:横山恵伍
2025/2/9
3Dプリンタを自分で組み立てる…
そんなことできるの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、市販されているプリンタの中には組み立て式のものもあります。今回はいただいたPrusa Mini+の組み立てに挑戦してみました。
筆者の大学には3Dプリンタがありそれを活用したものづくりの学ぶの過程で、軽い組み立て作業や場合によっては配線などを行うこともあります。とはいえ自作PCやタンスの組み立てといったような大掛かりな作業はほとんど経験がありません。もちろん3Dプリンタの組み立ては今回が初めてです。
最初は不安もありましたが、いざやってみると結構できるし楽しい!どのように組み立てを行なったのかを紹介させていただきます。
目次
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1. 組み立てるモデルについて
今回組み立てるのはPrusa Research社さんのORIGINAL PRUSA MINI+ です。以前Kyoto Makers GarageでPrusa MINI+の組み立てイベントを開催していただいたことがあり、その時にご厚意でいただいたものになります。
こちらのモデルには完成品を買うことのできるタイプと、半組み立て済みモデルの両方があります。
(ちなみに半組み立て済みモデルの方が安く販売されていることが多いです)
いただいたのは半組み立てモデルなので、いくつかのパーツに分かれた状態で箱に入っていました。
2. 本体の組み立て
公式で用意してくださっているガイドに添いながら作業を進めていきます。紙のガイドブックが同梱されており、公式サイトでも同じものを確認することができます。
大まかなパーツはすでにできており、ネジとレンチも専用のものが付属しているので、専用の工具等は用意する必要はありません。
何よりこの公式ガイドがとてもわかりやすい!
部品の確認なども含めて細かくステップが分けられており指示がとても丁寧です。すべてのステップには写真があり、画像内で示されている矢印の色と説明項目の色が対応しているので、どこをどうすればいいのかが一目でわかるようになっています。専門的な知識がなくても作業を進めることができるように配慮されているのを感じます。
今回少し苦戦したところとして、大きなパーツを組みあわせるためにネジ止めをしなければいけない箇所があるのですが、パーツが大きいので位置を綺麗に合わせるのが少し難しかったです。ネジ止め自体は5箇所ほどしかないのですが、両手だけではパーツが支えるのが大変だったので、パーツを支えてくれるサポートの人がいた方がやりやすいかと思います。
完成までにはステップが40ありますが半分のステップ20まで、30分ほどの時間でおおまかな形は完成させることができました。いよいよ3Dプリンタっぽい見た目になってきてワクワクします。
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3. 配線とモニターの取り付け
見た目はもうほぼできているので。残りは内部の配線などの取り付けです
とはいえ配線もほとんどできているので、指示に沿って一部のコードを繋げていきます。4箇所ほど指定の位置にケーブルを差すことで完了です。こちらもガイドがケーブルの差し込み口を写真で丁寧に誘導してくれるので、機器の内部を触るような作業の経験がない方でも比較的簡単に進められるかと思います。
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4. 起動テスト
合計約1時間ほどですべてのステップが完了しました!
最後に起動テストです。さて、うまく起動してくれるか…
失敗していないことを祈りながら電源を入れます。
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無事画面がつきました!
今回は問題なく起動することができましたが、ここで画面がつかないなどのトラブルも考えられるのが怖いところ…
起動しないなどのトラブルや初期設定などで何か問題が発生した場合には、同梱のガイドブックと一体になっている「3Dプリントハンドブック」で初プリントまでの手順や基本的な使い方、各種のトラブルシューティングを確認できます。また公式のカスタマーサポートもありますので活用しましょう。
今回は大きなトラブルがなく完成させることができてよかったです。自分で作ったものが動いた瞬間は、やはり最高に嬉しいですね。
思っていたよりも時間をかけずに組み立てることができましたし、ガイドやトラブル対策のサポートが丁寧で安心して作業を行うことができました。
組み立てだけでなくWifiに繋ぐための設定や、パーツを増設してカスタマイズなども行ったのですが、それはまた別の機会に…
今回組み立てたPrusa Mini+は、誰でも気軽に使うことができる状態で設置しておりますので、ぜひKyoto Makers Garage遊びに来てください。また、3Dプリンタの組み立てにもぜひ挑戦してみてください。
Kyoto Makers Garageでは、アイデアをカタチにしたい人が、知識や技術の有無の寄らず、最初の一歩で躓かないで済むように様々なフォローをしております。
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【運営】
Monozukuri Ventures (https://monozukuri.vc/ja/)
Monozukuri Venturesは日米に拠点を持つハードテックに特化したベンチャーキャピタル。投資に加えて試作量産化や事業開発を支援する専門チームを有しており、世界中の起業家やスタートアップが高品質の製品を、少量でも素早く生産・販売することができる世界の実現を目指し、京都・ニューヨークで活動している。アントレプレナーシップの醸成についても取り組みを行っており、小学生・中学生向けのワークショップも実施。Kyoto Makers Garageは試作や教育の拠点です。