【イベントレポート】ビアホールで楽しむ3Dプリンター体験【コラボ】

ビアホール3Dプリンタイベントヒーローイメージ

先日、京都のモノづくりファブ施設Kyoto Makers Garageと、できたてのビールを楽しめるタップルームとビール醸造所が併設されたKBL THE GARAGEさんでコラボイベントを実施しました。

KBL THE GARAGEで出来立てのおいしいビールを楽しみながら、Kyoto Makers Garageから3Dプリンターを持ち出してその場で3Dプリントの生実演を行い、デジタルのモノづくりとビールのコラボレーションが実現しました。

本記事では、イベントの詳細と当日の様子をお届けします。

目次

イベント概要

Kyoto Makers Garageは、「誰もが簡単にモノづくりできる場所」を目指して活動しているモノづくりファブ施設です。

ある日、Kyoto Makers Garageが位置する京都梅小路エリアに新しくオープンしたビアラボ「KBL THE GARAGE」のオーナーとKyoto Makers Garageのスタッフがお話しする中で、コラボのアイデアが生まれました。ビアラボ「KBL THE GARAGE」は、通りすがりの人々に興味を持ってもらう象徴のようなものがほしいと考えていて、一方Kyoto Makers Garageは、モノづくりを身近に感じてもらう機会を探していました。そこで、ビアラボの象徴となる等身大の胸像を3Dプリンタで制作し、ビールを飲みながら3Dプリンタの実演を楽しむイベントを開催することにしました。

イベントに向けてつくった3Dプリンター製等身大の胸像

KBL THE GARAGEのオーナーさんの胸像をKyoto Makers Garageで作成しました。スマホでご本人をスキャンし、3Dプリンター用のデータを作成します。

そのあと3Dプリンターで出力をしていきますが、KMGの3Dプリンターでは人間大のものを出力することはできないので、データ自体を分割しパーツごとに出力していきます。

最後にそのパーツを接着剤でくっつけてスプレーでペイントして完成です。

こちらが完成した胸像です。

胸像完成図正面
胸像完成図斜め後

詳しい作り方はこちらの記事で紹介していますのでご覧ください。

イベント当日 3Dプリンターの製作実演概要

今回のイベントの目玉として、3Dプリンターの製作実演を行いました。デジタルモノづくりに馴染みがない方々にも、その魅力を身近に感じていただくことが目的です。ビールを飲むという日常の中に3Dプリンターの実演を取り入れることで、気軽に楽しめるものとして知ってもらうことができました。

当日に使用した3Dプリンターは、歴史あるPrusa i3 MK2.5。プラスチックを糸状に成形したフィラメントを溶かして押し出し、1層1層チョコペンで描くように積み上げていくFFF(FDM)方式で造形を行います。この方式は、コンシューマ向けとして一般的です。フィラメントの色が豊富であれば、様々な色で出力可能ですが、複数の色を混ぜたりすることはできません。最大造形サイズは250×210×210mmで、現在でも標準的な大きさです。

3dprinter

3Dプリンターの製作実演の流れ

まずは、スマホアプリを使って3Dプリントしたいものを3Dスキャンします。このスキャンデータを3Dプリンターに接続し、出力を開始します。出力中には、何を作っているのかを当てるクイズ大会を開催。参加者は出来上がっていく作品を見ながら、楽しみながら答えを考えました。

湯呑を3Dスキャンしている様子です

完成品ができあがると、クイズの答え合わせをしました。その後、スキャンしたモデルと別のモデルを自由に組み合わせ、新しい創作物を作り出すワークショップが行われました。参加者はワイワイと盛り上がりながら、様々なユニークな作品を生み出しました。この実演を通じて、デジタルモノづくりの楽しさと可能性を実感していただけたようです。

3Dプリンターを見る人
ビールを楽しむ人達

参加者の感想

3Dプリンターという名前は聞いたことがあるが、実際に見たことはないという親子連れの方が来場されました。お子さんの全身をスキャンして3Dモデルを作成したところ、大変喜んでいただけました。このような体験が親子の思い出として残ることはとても嬉しいです。

またお酒が入っているおかげで、コミュニケーションが非常にスムーズになり、多くの質問が寄せられました。気になる点や疑問をたくさん伺うことができ、運営側としても非常に学びの多いイベントとなりました。参加者との交流を通じて新しい知見を得られることは、大きな収穫です。

今後のコラボイベントについて

Kyoto Makers Garageでは、デジタルモノづくりに興味のあるオーナーの方々とのコラボイベントを積極的に募集しています。博物館、コワーキングスペース、コミュニティスペース、カフェなど、多様な場所でのコラボレーションが可能です。例えば、今回のイベントでは、出張で3Dプリンターを持参し、その場で実演を行うという企画を実施しました。このような体験を通じて、参加者は最新のデジタル技術に触れ、モノづくりの楽しさを実感できます。興味をお持ちのオーナーの方々は、ぜひ専用フォームからお問い合わせ・ご相談ください。皆様との新しいコラボレーションを心待ちにしております。

まとめ

今回の記事では、先日開催したビアホールとのコラボイベントの様子をお届けしました。また今後も積極的にコラボイベントを開催していきたいと思っていますので、ご期待ください。

Kyoto Makers Garageは、モノづくりに興味があるすべての人々に開かれた場所です。専門的な知識がなくても、スタッフのサポートを受けながらさまざまなプロジェクトに挑戦できます。3Dプリンターやレーザーカッターなどを使ったモノづくりを一緒に楽しみましょう!