初心者でも安心!KMGでの釣り竿立て製作体験【ものづくり相談、CNC、スタッフ補助】
Jay Hirano | Posted on |
「Kyoto Makers Garageでのモノづくり相談サービス」
2024年5月24日のご相談
ライター:ヒラノジェイ
下図の波形状に切り出されたの木材をみつけて、ひとこと
「これって、釣り竿立てもつくれますか?」
そんなざっくりとした質問から2時間後には釣り竿立てが出来上がっていました。
相談者さんは3D CADは触ったことはないそうなのでモノづくり相談として請け負い、①作りたいものの確認(10分)、②なんとなく設計(20分)、③ラフな加工(30分)を行い、出来上がった材料をお渡しした後はご自身で組立られていました。(モノづくり相談60分5,000円。対応時間内であれば機材利用料や設計料は含まれます)
材料は転がっていた合板、こまかいところは気にせずとりあえず作ってみるスタイルで対応しました。
(難しく考えるのはわたしも嫌いです)
「釣り竿立てを作ろう – 材料選びから加工まで」
ちなみにこちらの部材は、KMGにある※CNC加工機(CNC Router Parts PRO4848)という機械を使って切りだされたものでした。
※造形方法:CNC(コンピュータ数値制御)ミリング
材料は最近ホームセンターでよく見かける「杉のカフェ板(厚み30mm、幅約200mm、長さ2m」です。この厚みにしては安価で1400円くらいだったと思います。
準備の時間を除けば、5分~10分もあれば加工できるので上手に使えばいろいろな家具が作れちゃいます。
Fusion 360での設計とデータ作成のポイント
データ作成はメイカーズお馴染みの「AUTODESK FUSION(旧 FUSION 360」です。
大体の人は「無償の機能限定版(愛好家向け)個人用 Autodesk Fusion」で十分まかなえるのでコレを紹介します。
3Dプリント用のデータやCNC加工のデータをつくることができるのでスタッフも重宝しています。
設計では「もうすこし丸くて深いかたちで竿を支えたい」と伺ったので、参考にした杉の波板とは違う波形状の板をひとつ、底板は少し彫りこんだ板を用意、側面の板は適当な形状ですが組み立てやすいように上下の板に溝を彫るようにしました。
加工はFUSIONの「製造 CAM」モードで設定しています。
詳しくは割愛しますが、正確に溝を彫ったり、切り出しをしてくれます。
完成品の仕上げ – サンダーとレーザーカッターの活用
加工が終わったあとは、施設に置いてある電動サンダーやベルトサンダー、やすりなどをつかって機械加工時にでたバリやささくれを落として仕上げます。
角の補強には丸を四分割したようなうすいベニヤ板をレーザーカッターで切り出して使っています。
組立自体はボンドを使って仮止め、釘で本番の固定をおこなっておりますが丈夫に仕上がっています。
持ち帰ってアイアン塗装をしますと満足していただけました。
在庫の状況をスタッフが確認しながらになりますが、端材や工具、消耗品は使ってもらえるように準備していますのでぜひスタッフに聞いてみてください。
わたくしヒラノはKMGでの業務以外にも家具製作などをしていますので良ければご確認ください。
ポートフォリオサイト
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Kyoto Makers Garage
【運営】
Monozukuri Ventures (https://monozukuri.vc/ja/)
Monozukuri Venturesは日米に拠点を持つハードテックに特化したベンチャーキャピタル。投資に加えて試作量産化や事業開発を支援する専門チームを有しており、世界中の起業家やスタートアップが高品質の製品を、少量でも素早く生産・販売することができる世界の実現を目指し、京都・ニューヨークで活動している。アントレプレナーシップの醸成についても取り組みを行っており、小学生・中学生向けのワークショップも実施。Kyoto Makers Garageは試作や教育の拠点です。